十音楽団ツアー特集2

2022年3月7日 FF-Staff 0

藤井フミヤ CONCERT TOUR 2021-2022十音楽団 〜青いレーベル〜  LIVE REPORT at 2022.2.27 神奈川県民ホール 十の音で紡ぐ“人生”というレコード「どんな物語が流れてくるのか。さあ、一緒に聴いてみよう」 待望の再演となった十音楽団、第二弾は、“一人ひとりの人生という1枚のレコード”をテーマにした「青いレーベル」。フミヤが脚本・演出を手掛け、“一人芝居の舞台”と“演奏”を融合させたプログラム。選曲や言葉選び、歌と演奏、ステージのビジュアル。すべてが合わさって生まれる唯一無二の総合芸術だ。2019年に行われた時点では第二弾の予定もなく、フミヤ自身も「前回出し切ったから、今回はどうしようか」と探りながら制作に入った。しかし蓋を開けてみれば、また新鮮なアプローチと充実のセットリストが深い感動を呼ぶものとなっている。2月末、神奈川県民ホールで行われた公演の様子をお届けしよう。 ※ツアー中ですが、こちらは完全版レポートですので、曲名や演出の詳細な記載があります。ご了承ください。 【プロローグ】 開演直前の場内には、柔らかな高揚感が満ちている。SEは、まさにレコードがかかっているような往年の名曲。ムーンライトセレナーデがフェードアウトすると、暗転したステージにはすでに十音楽団がスタンバイしている。中央後方から、フミヤがステージ前方へと進み出てきた。目深にハットを被り、レコード盤を手に。まずはストーリーテラーとしての語りから、十音楽団の幕を開ける。 「ここに、1枚の古いレコードがある。青いレーベルのレコード。ミュージシャンの名前も曲のタイトルも何も記されていない不思議なレコード。誰の物なのか、いつの時代の物なのかも分からない。でも、宝物のように大事にしまわれていた。きっと大切なレコードに違いない。一体、誰がどんな風にこれを聴いたのか。夕暮れ時に一人、お茶でも飲みながら聴いたのか。それとも真夜中に恋人と踊りながら聴いたのか……。きっと何度も何度も聴いたに違いない。このレコードに針を落とすと、走馬灯のように、いろんな思い出がくるくると回り出すだろう。この青いレーベルのレコード、どんな物語が流れてくるのか。さあ、一緒に聴いてみよう」 舞台後方に「青いレーベル」の文字が浮かび上がり、ぷつっと針を落とすアナログな音から、1枚のレコードに刻まれた物語が再生され始めた。弦とコーラスの華やかなイントロで始まったのは、「ムーンライト・レヴュー50s’」。赤と黄色のライトでダンスホールのような空気が生まれ、鍵盤の上を音符が軽やかに転がる。チェッカーズのデビューアルバムからの意外な選曲が強いインパクトを与えつつも、後で全体を振り返るとこれ以外ありえない絶妙なプロローグだ。 【第1章 青い光の方へ】 暗転したステージに、ひゅうっと風の音が吹き渡り「第1章 青い光の方へ」の文字。暗闇に、パンと手を叩く音が響く。「こっちかな? ん? いや、こっちだな。……分かった、こっちだ」と、誰かを探す声。フミヤは一瞬でストーリーテラーから歌い手、そしてこの章の主人公へとモードチェンジしている。 「こうやって目を閉じて、暗闇の中で君の手が急にいなくなると、僕はこの世界で一人ぼっちになったような気分だ。でも、暗闇の中でも君がどこにいるのかは、すぐに分かる。夜風の中に紛れて笑顔の気配がする。僕がどれくらい君のことを必要としているのか、確かめてるんだろ?」 優しい闇の中、声は続く。暗いからこそ目を凝らして見ようとし、耳を澄ませて一言も漏らさず聴こうとする。感覚が研ぎ澄まされていく。 「でも、暗闇の中だから光が分かる。暗闇の中から光が生まれる。ほら、君の手を見つけた。やっぱり君の手って、光みたいだ」 ステージ上部に温かな光がいくつか灯る。ステージセットがぼんやりと色づいて輪郭を表し始めた。オレンジから青、藍色への美しいグラデーション。歌は「手のなるほうへ」。先の見えない時代にこそ、その歌詞が響く。グロッケンの澄んだ音色が響き、優しい歌声に引き込まれる。十音楽団の舞台においては、すべての曲が「ストーリーの一部」となり、新たな意味や意図を吹き込まれる。語りの言葉や間合い、パフォーマンス、そして舞台セットや照明と相まって、1曲1曲の魅力が鮮やかに心に届いてくる。 「ねえ。君と僕は、何回くらい会ってると思う?」 ピアノがリズムを刻み、右手の人差し指1本を立てて話し始める。 […]

十音楽団ツアー特集1

2021年12月1日 FF-Staff 0

新たな感動を連れて、あの「十音楽団」が帰ってきた 2019年、デビュー35周年記念として行われた「十音楽団」ツアー。再演を望む声も多かったあのステージが、2年ぶりに帰ってきました!フミヤが総合演出・脚本を担当し、舞台と歌を融合させた、どこにもないコンサート。第二弾は「青いレーベル」と題して物語が展開していきます。今回の会報では、リハーサルやゲネプロ、そして初日楽屋裏の様子をお届けします。 ★ファンクラブ優先予約は12月5日まで 「十音楽団」2022年開催公演分のファンクラブ優先予約は、12月5日(日)までこちらで受付中です。お申し込みはお早めに! ●リハーサル 都内スタジオでのツアーリハーサル。今回のツアーは、音楽監督兼ベーシストの有賀啓雄さんはじめ楽団メンバーが再集結。フミヤが描いたイメージを形にすべく、有賀さんを中心に音作りが行われてきました。リハーサルでは、実際に歌と動きと演奏を合わせながら、音色や音量、バランスなどをチェック。歌を含む“十の音”が、ひとつの作品となって完成していきます。フミヤは語りの部分に使うヘッドセットマイクを装着し、歌唱用のマイクと使い分けます。とくに普段と違うのは、バンドはフミヤの語りや動作も考慮し、楽器がいつどのように音を出すかまで決める必要があるということ。フミヤも「ここは、前回としゃべる内容を変えた」「ここを短くしたからよろしく」など、変更点を伝えながら作り上げていきます。舞台監督の中尾さんも「楽器は、フミヤのこの動きと同時に音を出しましょう」「フミヤは、この台詞までしゃべってから移動を」など細部まで目配り。それにしても、ようやくコロナも落ち着いてきた今、こうして大勢のミュージシャンが集まって演奏できるようになったことは嬉しいの一言。ここから生まれる最高のステージに、期待が高まります。 ●ゲネプロ ツアー間近の11月中旬、本番通りの最終通しリハーサルゲネプロが行われました。コンサート会場に本番の照明やステージセットが入り、各セクションが作り上げてきたものが完成形として目に見えるのがこの日。ここから本番まで、さらに精度を上げた最終調整が行われます。フミヤは、語りの部分の文章はもちろん、動き、歌い始めや歌い終わりの時点でステージのどこにいるべきか、など頭と身体に染み込ませていきます。全曲を通して演奏し、今回のステージの全貌が明らかに。ただし、本番通りといっても、お客様の入る本番とはまったく別物。やはりそこに受け取り手がいてこそ、コンサートは完成するのです。ああ、これは早くファンの皆さんに観ていただきたい!! と、うずうずしてしまうゲネプロでした。 ●11月20日 ツアー初日 いよいよ初日! 十音楽団ツアーは、滋賀のびわ湖ホールで幕を開けました。フミヤがインタビューでも話していた通り、2020年のACTIONツアー初日とは雰囲気が異なります。あの時はまだ先が見えず、いつ誰が新型コロナウイルスに感染しても、させてもおかしくない状況。場合によってはツアーが今日で強制終了してしまうかもしれない、そんな緊張感が漂っていました。そんな中、日本では9月から感染者数が極端に激減。もちろん引き続きマスクや消毒などの感染予防対策は続けながらも、今年の十音楽団ツアー初日には、明るく軽やかな雰囲気が漂っていました。お越しいただいている皆さんには、消毒やマスク着用、声を出さないなどのルールに引き続きご協力いただいています。ありがとうございます。 音楽監督 有賀啓雄さんよりコメント フミヤとは長いお付き合いのベーシスト&プロデューサー有賀さん。今回は音楽監督として十音楽団をまとめ上げ、本番ではベースを演奏しつつ指揮をとるバンドの要。びわ湖二日間を終えて、一言いただきました。 「十音楽団は、やっていて本当に楽しくてしょうがないです! 第二弾ということもあって、微妙にバージョンアップしています。もちろん今回初めて観る人も楽しんでもらえると思いますし、前回観てくれた人は成長具合を感じていただけるんじゃないかと。普通のライブと違って休みなしで段取りも大変ですが(笑)、そこが見どころでもあるんですよね。初日は、予想を遥かに超えた仕上がりでした。二日目もまた、違ういい形になりました。毎公演、藤井さんも含めて全体の形が変化したりしていて、すごくライブ感があるんですよ。それも十音楽団ならではの魅力だと思います。今からツアーで回数を重ねていくことが、さらに楽しみになっています。皆さんもぜひ楽しみにしていてください!」 ★ファンクラブ優先予約は12月5日まで「十音楽団」2022年開催公演分のファンクラブ優先予約は、12月5日(日)までこちらで受付中です。お申し込みはお早めに!